住宅ローンは変動金利と固定金利、どちらを選ぶ?違いと考え方を解説

住宅ローンを選ぶとき、「変動金利は金利が低いからお得なのでは?」「固定金利なら安心だけれど、返済額が高くなりそう」と迷う方は少なくありません。

住宅ローン金利の動向に注目が集まるなか、これまで以上に大切になっているのが、目先の金利だけで決めないことです。

変動金利と固定金利では、金利の決まり方だけでなく、将来の家計に対する考え方も異なります。それぞれの特徴を知り、自分たちに合った選び方を考えてみましょう。

変動金利と固定金利は何が違う?

変動金利は、市場金利などの動きに応じて借入後も適用金利が見直される住宅ローンです。
一般的に、借入時点では全期間固定金利より低い金利が設定されることが多く、当初の返済負担を抑えやすい特徴があります。

一方の全期間固定金利は、借入時に返済終了までの金利が決まります。
代表的なものに「フラット35」があり、返済期間中に市場金利が上昇しても適用金利は変わりません。
住宅金融支援機構も、フラット35を最長35年間の全期間固定金利型住宅ローンとして案内しています。

なお、「固定金利」と呼ばれる住宅ローンには、全期間固定型だけでなく、当初5年、10年など一定期間だけ金利を固定する「固定金利期間選択型」もあります。
商品名だけではなく、いつまで金利が固定されるのかを確認する必要があります。

変動金利は「金利が上がっても返せるか」で考える

変動金利を検討するとき、現在の返済額だけを見るのはおすすめできません。

例えば、「毎月10万円なら返せる」という家計でも、将来の金利上昇によって返済負担が増えた場合、その増加分を生活費の中から吸収できるでしょうか。

子どもの進学、車の買い替え、住宅のメンテナンスなど、住宅ローンを返済している間にはさまざまな支出が発生します。

そのため、

・返済額が増えても家計に余裕があるか
・生活費とは別に手元資金を残せるか
・教育費が増える時期と重ならないか
・借入額そのものが大きくなりすぎていないか

まで考えておくことがポイントです。

変動金利の商品によっては、返済額の見直しについて「5年ルール」などを設けている場合もありますが、すべての金融機関に共通する仕組みではありません。契約する住宅ローンの条件を個別に確認しましょう。

固定金利は「安心を買う」という考え方もできる

固定金利は、変動金利と比較すると借入時の金利が高くなる場合があります。

そのため、現在の返済額だけを比較すると「変動金利の方がいい」と感じることもあります。

一方で、全期間固定金利なら将来の返済額をあらかじめ把握できます。
教育費が増えても、金利上昇によって住宅ローンまで増える心配がないため、長期的な家計計画を立てやすくなります。

特に、毎月の収入と支出をある程度固定して管理したい家庭や、金利の変化を気にしながら暮らしたくない方にとっては、この分かりやすさもメリットです。

つまり固定金利では、単純な金利差だけではなく、「返済額が変わらないことにどれだけ価値を感じるか」も判断材料になります。

どちらがお得かではなく、家計との相性で選ぶ

住宅ローンでは、将来どちらの金利タイプが結果的に安くなるかを正確に予測することはできません。

そこで考えたいのが、「どちらがお得か」ではなく、自分たちがどの程度の変化まで受け入れられるかです。

変動金利を選ぶなら、金利が上昇した場合の返済額も試算する。
固定金利を選ぶなら、返済額が確定する安心感に対してどの程度の負担なら納得できるかを見る。

さらに、土地・建物・外構・諸費用まで含めた家づくりの総額を整理し、住宅ローンを借りすぎないことも重要です。

金利タイプを細かく比較する前に、「無理なく返せる借入額になっているか」を確認すると、住宅ローン選びの基準が見えやすくなります。

自分たちが受け入れられるリスクを考えよう

変動金利と固定金利のどちらかが、すべての家庭にとって正解というわけではありません。

当初の返済負担を抑えながら金利変動に対応できる家計なら変動金利が選択肢になります。
一方、返済額を確定させ、将来の家計を組み立てやすくしたい場合は固定金利が合うこともあります。

住宅ローンを比較するときは、「今の金利」だけではなく、10年後、20年後の家計まで想像してみてください。
どの程度の返済額なら無理なく暮らし続けられるのか。その基準を持つことが、自分たちに合った住宅ローン選びにつながります。

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