家づくりで多くの方が「これで完璧!」と思って完成させますが、実際に住み始めてみると「こうしておけばよかった…」と感じる瞬間があるものです。
せっかくのマイホーム、後悔はできるだけ減らしたいですよね。
今回は、家を建てた後によくある「後悔ポイント」と、その事前に防ぐための解決策をお伝えしていきます。
1. 収納が足りない!
–どこに何を置くかを具体的に考えよう–
最も多い後悔が「収納が少なかった」という声です。
図面上では十分に見えても、実際に生活してみると想像以上にモノが増えるのが現実です。
▽ よくある後悔
- ・玄関にベビーカーやアウトドア用品が置けない
- ・リビングにおもちゃや書類があふれる
- ・季節家電の収納場所がない
▼ 解決策
収納は「場所ごと」「人ごと」に考えるのがコツです。
- ・玄関には土間収納やシューズクロークを設ける
- ・リビングには日用品をまとめられるリビング収納
- ・寝室や子ども部屋は“将来の荷物”も想定
“今が良ければいい”ではなく、将来の暮らしまで考えた収納計画を立てることが大切です。
2. コンセントの位置が使いにくい!
–生活動線を想定して配置を–
「ここにもコンセントをつけておけばよかった」という後悔もよく聞きます。
図面を見ていると、つい場所の数だけに注目してしまいますが、実際は“高さ”や“使うタイミング”も重要です。
▽ よくある後悔
- ・掃除機のコードが届かない
- ・キッチン家電が多くてタコ足配線に
- ・スマホ充電やPC作業の場所が不便
▼ 解決策
生活をリアルにイメージしてみましょう。
「朝の支度」「掃除」「リビング時間」「就寝前」など、時間帯ごとにどこで何を使うかを考えると、必要な位置が見えてきます。
また、スマホやタブレットの充電スポットは、家族共有スペースに1か所まとめて設けると散らかりにくくなります。
3. 家事動線が悪くてストレスに!
-「回遊できる動線」を意識–
家事のしやすさは、暮らしの快適さを大きく左右します。
洗濯・料理・片付けなど、毎日の家事がスムーズにできるかどうかがポイントです。
▽ よくある後悔
- ・洗濯動線が長くて大変
- ・キッチンから水回りが遠い
- ・料理中に子どもの様子が見えない
▼ 解決策
おすすめは「回遊できる動線設計」です。
キッチン・洗面・ランドリールームをつなぐように配置し、ぐるっと回れるようにすると家事効率が格段に上がります。
また、キッチンからリビングを見渡せる間取りにすれば、家事をしながらでも子どもの様子を確認できて安心です。
4. 暗い・暑い・寒い!
–快適さは“光と断熱”で決まる–
デザイン重視で窓の位置や大きさを決めた結果、「思ったより暗い」「夏が暑い」「冬が寒い」と後悔するケースも少なくありません。
▼ 解決策
- ・日当たりをシミュレーションして、朝昼の光の入り方を確認
- ・南面に大きな窓を、北面には採光窓を
- ・断熱性能と窓サッシの性能をしっかりチェック
家の性能は、見た目以上に“暮らしやすさ”を左右します。
デザインと性能のバランスを考えることが、後悔しない家づくりの基本です。
5. 将来のことを考えていなかった!
–「可変性」と「老後の視点」を–
「子どもが巣立った後」「将来の介護」など、先のことを見据えていなかったという後悔も多くあります。
▼ 解決策
- ・可動式の間仕切りで、将来的に部屋を増減できるようにする
- ・1階に寝室を設けて、老後も生活が完結できる設計に
- ・トイレや廊下の幅は少し広めに確保
家は“今”だけでなく、“老後の暮らし”までイメージして考えることが大切です。
家づくりで後悔しないために最も大切なのは、「暮らしのシミュレーション」です。
毎日の生活を想像し、「朝起きてから寝るまで」の動きを具体的に考えてみてください。
そして、迷ったときはプロに相談することも大切です。
あなたの理想の暮らしを形にするために、一緒に考え、後悔のない家づくりをサポートします。