土地選びは、家づくりの“土台”となる大切なステップです。 一度決めたら簡単には変えられないからこそ、土地選びのポイントを押さえておきましょう。
でも、はじめて土地を見に行くと、 「どこを見ればいいのかわからない…」 「周りと比べても違いがよく分からない…」 と感じる方が多いのではないでしょうか?
今回は、これから家を建てようと考えている方に向けて、土地を見学するときにチェックすべき重要ポイントを7つにまとめてご紹介します。
ちょっとした意識の違いで、土地選びの目がぐんと養われますよ。
1.日当たりや風通しはどうか
最初に確認したいのが、日当たりと風通しです。
午前・午後の日差しの入り方や、周囲の建物による影の影響などは、実際に土地に立たないとわかりません。
できれば午前・午後の2回見学するのがおすすめです。
また、土地が南向きであっても、隣家の影がかかってしまうケースもあるため、日照のシミュレーションができる住宅会社に相談するのも一つの方法です。
2.接道状況と道路の幅
「道路と土地の接し方」は、建築に大きな影響を与える重要ポイントです。
- ・幅が4m未満の道路にしか接していない
- ・道路と高低差がある
- ・袋小路や私道の奥にある
このような条件だと、建築や車の出し入れに制限が出る可能性があります。
特に、接道義務(建築基準法)を満たしていないと、家そのものが建てられない場合もあるため、必ずチェックしておきましょう。
3.周辺環境や生活の利便性
土地自体だけでなく、周辺の住環境も大切です。
見学時には以下の点を意識して歩いてみましょう。
- ・スーパーや学校、病院などへの距離
- ・ゴミ置き場の場所
- ・近隣の家の雰囲気(騒音や匂いもチェック)
- ・夜道は明るいか、安全か
日中だけでなく、朝や夜、週末など時間帯を変えて見てみるのがおすすめです。
4.地盤の強さと、どんな使われ方をしていた土地かを確認する
土地の地盤の強さは、家づくりにとってとても大切です。
たとえば、昔、田んぼや沼地だった場所は、地面がやわらかく、建てる前に地盤を強くする工事が必要になることがあります。
一見きれいな土地でも、「もともとどんな場所だったか」を知っておくと安心です。 また、ハザードマップで水害や土砂災害の危険性もあわせてチェックしておきましょう。
5.高低差や水はけ
土地に高低差がある場合、造成や土留めなどの費用がかかる可能性があります。 また、水たまりができていたり、ぬかるみやすい土地は水はけの悪さが気になるところ。
見学時に雨上がりであれば、水の流れ方や地面の状態などをよく観察してみましょう。 建てた後の庭づくりにも影響するポイントです。
6.電柱・マンホール・境界線の確認
意外と見落としがちなのが、敷地内外にある構造物です。
- ・電柱や支線(ワイヤー)が敷地にかかっていないか
- ・境界杭がはっきりしているか
- ・水道、下水道の引き込み状況(マンホールの有無)
電柱があると車の出し入れや外構設計に支障が出ることも。 また、境界線が不明確な土地はトラブルのもとになりやすいため、不動産会社に事前に確認してもらうと安心です。
7.建築制限や用途地域の確認
土地にはそれぞれ、用途地域・建ぺい率・容積率といった建築上のルールが定められています。
- ・ 「ここに2階建ての家を建てたい」と思っていても建てられない
- ・屋上やビルトインガレージを作れない
といった制限がある場合もあります。
これは見ただけではわからないので、必ず住宅会社や不動産会社に確認しておくことが大切です。
土地は「現地で見て、確かめる」が鉄則!
ネットの写真や地図だけでは分からない情報が、現地にはたくさん詰まっています。
- ・日当たり
- ・接道状況
- ・周辺環境
- ・地盤の状態
- ・境界や構造物
- ・建築条件
など、見落としがちなポイントを意識することで、家を建てた後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔するリスクをぐっと減らせます。
土地選びは、家づくりのスタートライン。 現地見学を「ただの見学」で終わらせず、しっかりとチェックしながら、後悔のない家づくりを進めていきましょう!